 |
サンクトペテルブルグの現状 |
 |
| |
◆サンクトペテルブルグ港湾
ロシアのフィンランド湾に面した5つの港湾ターミナルの中で最大規模を誇るサンクトペテルブルグ港は、ロシアにおける西欧及びアジアとの重要な物流ゲートウェイであるが、下記に挙げるような問題を抱えている。 |
| |
- 厳寒期には砕氷船先導による船団を組んだ寄港・出港しか出来ない。
- 水深が浅く大型コンテナ船の寄港はできないため、船体の種類が限定される。
(L:260M × W:40M × D:11M)
- 入港ルートが1つしかないため、沖待ちの状態が続く。
- コンテナターミナルには後背地がないため、拡大の余地は無し。
- ターミナル施設は国ではなく、28社の民間会社により運営・管理が行われており、積極的な投資が進んでいない。
- 港は市の中心部に位置しているが、サンクトペテルブルグにおける交通渋滞はモスクワ以上に酷く、トラックによるターミナルへのアクセスには非常に時間がかかる。
これらの諸問題を解決するため、サンクトペテルブルグ全体のインフラ整備計画が立てられている。
- 運河の浚渫(大型船が入港できるよう、運河を深くする)
- 高速道路の建設
- 鉄道駅の近代化
- ワシリ島プロジェクト
- サンクトペテルブルグ空港のリニューアル
|
 |
| |
このうち上記2の高速道路に関し、サンクトペテルブルグ港湾ターミナルとモスクワまで繋がる環状線との間の高速道路が完成すれば(2008年完成予定)、トラックは港湾ターミナルまでサンクトペテルブルグ市内を通過する必要がなくなるため、これまでのような街中通過に伴う交通渋滞による遅延は緩和される見込みである(サンクトペテルブルグよりワシリ島を抜ける北方面の高速道路は2010年までに完成する見込み)。 |
| |
 |
|
 |
| サンクトペテルブルグ港 |
|
サンクトペテルブルグ港 |
|
| |
|
| |
 |
| |
|
| |
他方、ロシア政府はサンクトペテルブルグ中心から110キロ南西のエストニア国境近くに位置するウスチルーガ港に近年ロシアでは開発されていなかった多目的港湾施設(コンテナ、RoRo、石炭、石油、木材、小麦等々)の開発を進めている(使用面積:680ヘクタール)。
ウスチルーガ港では通年のオペレーションが可能であり、冬季に砕氷船を要する期間は非常に短い(今年、同湾が凍結していたのは2月下旬〜4月下旬のみ)。また、水深は14メートルあり、75,000クラスの船の停泊も可能である(今後も更なる開発計画が予定されており、最終的には水深18メートル、100,000クラスの船が寄港できるようになる見込み)。
2006年4月の時点では、石炭ターミナルのみの稼動となっているが、2006年内にも石炭ターミナル・第2部分が完成予定であり、その処理能力は現在の30万トンから500万トンへと大幅に増加する見込みである。その他、2006年にカリーニングラード(注)とを結ぶ鉄道フェリーターミナルが、2007年には自動車用のフェリーターミナルが完成する予定である。 |
| |
 |
|
 |
| 石炭ターミナル全容 |
|
フェリーターミナル建設現場 |
|
| |
*サンクトペテルブルグ空港
|
| |
欧州各国よりフライトが就航しているが、機材がエアバス320、B−737等の小型機であり大量・大型貨物輸送には不向きである。但し、滑走路はB-747、アントノフ等の大型貨物便の離発着は可能な設計となっている。国際貨物ビルは、ターミナル1(国際線)とターミナル2(国内線)の中間にあり、1階部分は保税倉庫と税関事務所、2階部分は航空会社、代理店、通関業者事務所が占めている。 |